わたしの「ほぼ日」アネックス

  

息子を風呂に入れていたときの話。

妻が、息子の顔がカサカサだからと、お風呂場にオリーブオイルを持ってきた。

「またバカな真似が始まった…」と思ったが、どうせこちらの静止は聞かないので、妻が息子の顔にオリーブオイルを塗るのを見守った。

息子よ、君はこの母からの受難に耐えなくてはならないのだよ、あと十数年は…

案の定、息子の顔はベトベト、布巾で顔を拭いてやった自分の手もベトベト、それを流した風呂の床もベトベト。

何もメリットの無いまま、風呂を上がった。

風呂あがり、さすがの妻も、誤ったことをしたと後悔していた。

妻はいま、責任を取り、風呂の床を磨いている。